Google Analytics
ブログを運営している人なら必ずお世話になっているのがグーグルアナリティクスのアクセス解析である。自分のブログと紐づけると、アクセスしてきたユーザーのスマホの種類、年齢、市町村、性別、リピーターかどうか、などの情報が割合で全てわかるようになっている。
もちろんあくまで統計的なデータとしてグーグルから提供されるのであってIPアドレスまでは分からないし、個人を特定できる代物ではない。
年齢や市町村まで割り出せるのは自分でもびっくりだが、おそらくリクエストヘッダーの情報に書かれているのだろう。
日本からのアクセスだと大抵が千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、北海道と人口が多いエリアに限定されるが、たまに海外からのアクセスがあると面白い。IT系のブログを綴っていた時期もあり、そのせいかサンノゼやマウンテンビュー、メンローパークなどシリコンバレーからのアクセス、上海や台湾からのアクセスも時々ある。
Ashburn??
読んでくれてる人はおそらく日本人なので、アクセス元は日本人駐在員が多い地域に限定されるが、つい先日、Ashburn(アシュバーン)と呼ばれるアメリカの小さな都市から大量アクセスがあった。
グーグルで調べてみると、バージニア州ラウドン群にある日本語のウィキすらないような小さな町のようで、アメリカ合衆国の国勢調査指定地域(CDP)によると、人口4万人ほどの小さな町だという。
ここの住民がわざわざ自分のブログを見にきてくれてるのだろうか。アジア系の住民が15%を占めるというので可能性がないとは言い切れない。そう思いながら調べているとある事実がわかった。
それはなんとこの小さな東海岸の都市には毎日世界の70パーセントの情報が集められてくるということだった。つまり、自分のブログへのアクセスは生身のユーザーではなく、いわゆるクローラーなどのBotだということだった。一般的にBotからの大量アクセスは好ましくないので、スパムとしてアクセス制限をかけるの普通だが、世界の70パーセントの情報がこの地に収集されるのは、興味深いのでついでに調べてみた。
正体は巨大テック企業
アクセス解析によると、この大量流入してきたBotの正体はいわゆるクローラーと呼ばれるもので、多くは巨大テック企業が飛ばしてきているものである。一般的に巨大テック企業というと、サンフランシスコやその南のシリコンバレー、テキサス州オースティンに本拠地を置いているのが普通だが、実はこの東海岸の小さな町にもそれら企業のデータセンターが置かれているとのことだった。
さらに調べてみるとこのAshburnという街ではウィキペディア、アマゾン、フェイスブック、エクイニクスなどの巨大IT企業がこの地に集積してデータセンターを構え、世界中のトラフィックを24時間体制で監視できるようにしているのだという。ちなみにこの地にデータセンターが集積している理由は近郊で取れる安価で良質な天然ガスから提供される豊富な電力のためで、行政府の方も積極的な誘致を行ってるらしい。
つまり、このブログにやってきたアクセスはこれらの企業のBotが自分のブログの内容をクロールするためだったという。グーグルならまだしも、なぜこれらの企業がクローラーを飛ばしているのかは知識不足で分かりかねるが、アクセス元としてはどうやら健全なもののようだ。(別に自分のブログを見ようと飛ばしてるわけではなく、偶然クローラーが自分のブログを巡回しにきただけの話である。)
このまま放置しても問題なさそうだし、しばらくはこちら側でも様子見にすることにした。