本ブログでは、文学部生であった私が駆け出し時にやってよかったPython本を6つ紹介します。
目次
独学プログラマー
まずは独学プログラマー。最初の一冊としてオススメします!比較的最近に出版されたものですが、今ではどのPythonオススメ本ランキングでもランクインしてます。Pythonでコードを書こうと思っても、すぐに書けば動くと言うものではなく、バージョン管理やファイル構造といった環境面での理解が求められます。この本はそうした環境面からPythonの基本文法さらにはブジェクト指向プログラミング、アルゴリズムについてまで解説しており、よくぞこのページ数でまとめられたと唸らされます。著者も文系で卒業後に独学でプログラミングを身につけたという人間のため、初学者の方にはお勧めです。
みんなのPython
Python本で言うとおそらく一番有名なのがこの『みんなのPython』。Pythonがまだ産声をあげ、全然メジャーじゃなかった頃から、日本のPython普及にも大きな貢献を果たしてきました。いわゆる初心者本としてジャンル分けされますが、内容としては中級程度まで含むのではないかと思います。一気にこれを仕上げるのはかなり大変なので、まずは関数型処理の5章までを仕上げて、そこからクラスの理解に進むといいと思います。実際問題、この本で挫折する人がほとんどだと思われるので、この本を仕上げられたら大したものだと思います。
退屈なことはPythonでやらせよう
近年Pythonがこれほどまでに人気が出たのは、Pythonがエクセルやその他の事務作業効率化に大いに役立つライブラリが豊富に登場したことが原因の一つでしょう。そうした作業効率化にどうやって生かすかにもっぱらフォーカスしてる本がこの『退屈なことはPythonでやらせよう』です。最初に丁寧にPythonの解説はありますが、サブタイトルにあるような『ノンプログラマーにもできる」は流石に言い過ぎなので、上記の2冊のどちらかをやった後にこの本に入るといいかもしれません。
プロになるためのWeb技術入門
これはPythonの本ではありませんが、Web技術を包括的に理解するための本です。解説言語はJavaやPHPですが、文章での説明がほとんどのため、ノンプログラマーでも理解できます。ネットの社会は移り変わりが激しいので、3年前の本ですら時代遅れになってることもしばしばですが、この本は10年以上にわたってレジェンド的な立ち位置を占めてきました。ECサイトの裏側を解説しつつ、Cookieやそのほかセキュリティなど身近なテーマを取り扱ってるため、読み物としても大変面白いです。
Pythonで始めるアルゴリズム入門
Pythonで就職しようと考える時、特に学生の新卒ではアルゴリズム試験というものが求められることが多くあります。コーディング試験とも言い換えられますが、やや出題方法や標準入力・出力周りにクセがあり、基本的なアルゴリズムパターンは抑えておく必要があります。スマートニュースやグーグル、Denaなどエンジニアにかなり力を入れてる最難関企業のコーディング試験はさらにAtcoderなどで日々研鑽を積む必要がありますが、ヤフーやサイバー、リクルート、ITコンサル系のコーディング試験は十分対応できる力になるでしょう。(2022年度現在所感)
Python クローリング・スクレイピング
Pythonの強みでもあるスクレイピングの魅力を存分に知るための一冊です。スクレイピングとはいわゆるネットの情報から自由にデータを取ってくることですが、この技術はあらゆる方面で多用されています。自分もこの本を参考にしてディズニーの待ち時間アプリを作ってみました。そのほか若かりし頃のマークザッカーバーグがハッキングと称して行っていたのも、このスクレイピング行為です。後半になると難しくなっていきますが、前半3章くらいまででもスクレピングを実装することはできるようになります。
まとめ
ここであげた本は超王道ですが、昨年度1年間休学してプログラミングに打ち込んだ身としては、できるだけ早く仕事に就くことをお勧めします。エンジニアは文法を学習し終えるのがゴールではなく、働き始めた段階からようやくスタート地点と言われますが、これは本当です。実際に独学で1ヶ月かかったところを、実務では3日で覚えられちゃうこともあります。本はあくまで机上の空論ですので、上記の本をやりつつ、仕事探しも始めると時間的に効率的なのではないかと思います。
なかなかエンジニアの仕事に就くのは今の時代難しいですが、Wantedlyをはじめとした求人サイトから手当たり次第に応募してみるといいでしょう。