今回は文系学生(文学部)の私が、休学してまで極めたプログラミングをなぜ辞めたのかについて話していこうと思います。
まず私は現在大学の4年生で、昨年度は休学をして企業でエンジニアの長期インターンをしていました。言語はPython、PHP、Javascriptで基本的にはバックエンドのちょっと難し目のコードを書いていました。(フロントデザインも少しだけ書いてました)
そんな私ですが、休学の終了とともに一旦はプログラミングから離れる決断をしました。その理由について、できる限り皆んなに当てはまるような普遍的な形で抽出して振り返っていこうと思います。
どこを目指していいか分からなくなった
正直これが一番大きいかなと。。プログラミングってあくまで手段で、その先にはデータを視覚化したい、作りたいアプリがある、作業効率化をしたいなどさまざまな目的があるわけです。しかしながら1年間本気でやってみて、そこまでプログラミングを使って何かするということに魅力を感じれなくなってしまいました。
今でもマイクラなど”ものつくり”系は好きなんですけど、ほとんどのことはもう既に世の中に存在していて、プログラミングを使ってまでやってみたいという情熱を傾けられる目標がなくなってしまいました。
理想と少し違った
プログラミングに対するイメージとして、スマート、かっこいい、お金稼げる、といったのがあるかもしれませんが、そんなに甘い世界ではありません。例えば一人でアプリを自作するためには複数の言語を覚えて、環境構築覚えて、ネットワークなどの周辺知識も覚えてなど覚えることが膨大にあります。
またエンジニアの仕事自体も基本的には泥臭いもので、IT土方などと揶揄する人もいるそうですが、パソコンに向き合ってカタカタ地道にやるような作業です。自分自身それは知っていたのでこの点はそこまでギャップを感じませんでしたが、これが理由で辞める人も中にはいるようです。
日常で使う機会があまりない
自分もLINE Bot作ったりしましたが、基本的に自分が作れるものって既に世の中にあるんですよね。その点、わざわざ自分でコードを頑張って書くということがなく、また文学部生という立場上エクセルなど作業効率化の恩恵を借りることもなかったので、日常において「ここぞというときにプログラミング」という機会がありませんでした。
仕事形態が合わなかった
基本的にはエンジニアはリモートです。人との出会いもなければ、一日8時間はコードと向き合い続けます。自分自身もコードを書くという仕事自体は楽しかったですが、なかなか精神力も求められました。残業も当たり前の世界で、人との繋がりがないまま黙々と仕事をするというのがきつい人にとってはきついかもしれません。
就職先がビジネスではない
新卒で有名企業のエンジニアになろうとすると、まずコーディング試験というのが書類選考と合わせて課されます。これが私はなかなかクリアすることができず、クリアしても周りが理系の中で最後の内定を勝ち取るのは容易なことではありませんでした。
また文系なら「プログラミングをやっている」が付加価値となって高く評価されますが、エンジニア就活でプログラミングができることは当たり前なので、例えば文系ならAランクの企業に行けるところを、理系ならCランクしか行けないというようなことがありました。文系はその点不利なので、立ち回り方法が少し難しいかもしれません。
勝てない壁を感じた
プログラミングってやっぱり多少は適性がものをいう部分があります。特に中学時代から楽しくてコードばっかり書いていた、休日は常にコードを書いてるなんていう人も世の中にはたくさんおり、そうした人たちを見ると、自信をなくすことが多くありました。
また自分より遥かにプログラミングを書ける大学院生が、無給でもいいから働かせて欲しいと言って応募してきたこともあり、どうすればいいのか分からないことも多々ありました。
まとめ
要は自分がプログラミングをやめた理由をまとめると、
・エンジニアの仕事に向いてるか迷いがあった
・ちょうど新卒ではIT企業だけどエンジニアでは無い職種に決まった
・エンジニアの知見を活かして違うこともやってみよう
という感じかなと思います。また自分が好きなのは"コンピュータ"ではなく"インターネット"だったという発見も大きいかもしれません。
つらつらとネガティブなことばっかり書いてしまいましたが、プログラミングをやっていてよかったことは間違いありません。いつでもエンジニアの仕事に戻ってくることはできると思ってますし、プログラミングの世界を知れたことは自分自身の知見を大いに広めてくれました。
直感ですがまたプログラミングの世界には戻ってきそうな予感はあるので、忘れない程度には日常生活の中でもプログラミングに触れていこうと思ってます。