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【完全版】慶應文学部17専攻の特徴と雰囲気を徹底解説してみた!(エグい?楽?)

文学部17専攻とは

慶應文学部の最大の特徴として、1年次に教養としてさまざまな学問を修めたあと、2年次以降にそれぞれ専門に分かれる点があげられます。文学系だけではなく美術系、社会学系、心理学系、情報系などさまざまに別れており、他学部に比べても圧倒的にカバー範囲が広いため、個々の興味にあった学問を学ぶことができます。またどの専攻に入ったとしても、専攻の壁を超えて自由に授業を履修することも可能です。

 

専攻選びにおける注意

1年生は10月から12月にかけて専攻を決めますが、ここで注意しておいて欲しいのは、例えば人間科学や社会学など絞り込みのある専攻はGPAが資料として用いられることがあるということです。春のみの成績しか考慮されないので、秋で挽回ということはできません。GPAだけで全てが決まりませんが、その点は注意しておいた方が良いでしょう。(年度によって変わるが、人間科学、心理、社会学、倫理など)

 

さて、ここからは17専攻についてそれぞれ詳しく解説していきます。

 

これは僕の主観です!

 

専攻別案内

 

英米文学(エグい、人気)

文学系の中でも一際存在感を放つのが英米文学専攻。元は英学塾だった慶應全体の中でも歴史があり、また受験制度の影響もあってか英語が得意な学生が代々集まってるため、看板として名を馳せてきました。人数もエグいと言われながらも80人近く集まっており、またエグさ故に生徒間の結束が高まることでも知られています。特に英語を鍛えるのには最適で、就職でも英語をアピールする材料になるでしょう。純文学からハリウッド映画まで様々な研究をすることが可能です。(2022年現在、慶應NY学院長、慶應中等部校長、慶應ミュージアム機構長など主管級の先生が在籍しておられます)

慶應 文学部 【英米文学専攻】の著名な卒業生23選

 

 

社会学と人間科学(人気)

文学部に来たけど、文学以外のことをやりたい。でも特にやりたいことも決まってないという人に人気の専攻です。専攻振り分けの段階では、社会学の方が若干高いGPAを求められるようですが、在籍してる人に聞いてもこの二つの専攻の違いを明確に答えられる人は少ないようです。フィールドワークを通して社会実験や、文化人類学、福島被災地に関することなど、自由に研究テーマを選べます。ただ自分で何をやるか決めるため、レールがないと勉強できないというようなタイプには、もう少し範囲を狭めた専攻がおすすめです。ともに卒論を書かないで卒業するコース(代わりに卒業試験)もあります。

 

美学美術史学(人気)

文学部の中でも若干異質の存在感を放つのがこの専攻です(森鴎外が祖) 。言い換えれば芸術学専攻とも言えますが、実際に多摩美に落ちたから、日芸との併願で。。というようなタイプもいます。ただ芸術家を育てるための専攻ではなく、あくまで学問として芸術を捉えていきます。もちろん、美術に対する興味を持っている人たちが集まるので、学外で音楽や美術を趣味としている人にとっても高め合える環境ではあるでしょうが、創作コースがあるわけではないので注意しましょう。美術展や博物館に行くのが好きな人にはおすすめの専攻です。

 

 

以上4つが人数的にみても、人気のある専攻と言えるでしょう(4割近くを占める)

 

 

心理学専攻(エグい)

 慶應の心理学の特徴としては実験心理学を重視していることにあります。そのため班に分かれて実験を行う機会が多く、自分自身も他専攻でありながら、治験者になって欲しいと依頼されたことが何度かあります。理系に近い内容をやりますが、エグ専の一角のため、いわゆる「心理学おもしろそー」程度の気持ちでくると痛い目に遭うと言います。面接を突破したもののみの少人精鋭の専攻です。

 

図書館情報(エグい)

こちらもエグ専の一角を成します。名前を見ると、「図書館の情報」という風に捉えられがちですが、内容的には「図書館と情報」になります。(図書館情報学で一つの学問領域ではある)。図書館学は人間の知的活動に伴うデータベース周りの知識を扱い、情報学はいわゆるプログラミング周りを扱います。特にプログラミングは文学部とは思えないほどガッツリやっておりkeio.jpやK-LMSのコードを書いてる教員も在籍しています(理工学部やSFCではなく三田ITCが担当することが多い)。情報通信分野の就職も強いですが、2進法など理系に近いこともかなり扱うため若干の注意が必要です。

 

心理学、図書館情報、英米の三つがいわゆる3大エグ専にあたります。

 

 

教育学

いわゆる他大学における教育学部に該当しますが、教師を養成するものではなく、あくまで学問として教育学を修めることを目的としています。ただ、教師を目指して教職を考えてるというタイプも多く在籍しており、実質的には教員養成という側面はあるでしょう。子供が好きな人や、将来的に教育関連の仕事に就きたい人が多い印象です。

 

※心理学、教育学、社会学専攻のみ、大学院は文学部研究科ではなく、社会学研究科になります。

 

哲学

考えることを突き詰める専攻のためとっつきにくさを感じる学生も多いようですが、哲学が好きな層も厚く、後述の倫理学専攻と合わせて毎年一定数の人気を誇ります。また哲学の原典を研究するにあたって、ドイツ語フランス語に関してもある程度学ぶ必要があります。周りでは卒論の手応えを感じにくいという声も聞いたことがありますが、この辺りは人によるでしょう。下記の倫理学と内容的にはそこまで大差がありません。

 

 

倫理学

本来であれば哲学の中の一部門であり、倫理を哲学と分けて専攻を設置してる大学は日本でもほとんどありません。社会的責任は何か、道徳とは何か、など「人間の生き方」に特化している部分があり、また法学系の授業との共通点も多いようです。近年は倫理の方が哲学よりも人気のことが多いようですが、学生の収容能力的には哲学専攻の方が整っており、第二志望以降でそちらに流れているようです。

 

日本史、東洋史、西洋史

歴史を学ぶ専攻です。受験で歴史が得意だった、歴史オタクだった、そういうタイプが多い印象ですが、男女比に差があるというわけではありません。どの歴史分野が好きかで分かれますが、いずれの専攻も30人ほどで大きなばらつきはありません。

 

国文学

こちらも文学部というだけあり、一定の人気を誇ります。近年の芥川賞受賞小説から、江戸時代の写本まで幅広く日本文学について扱うことができます(教授の専門領域を見ると、やや和歌や中世に偏ってる影響もあり、村上春樹などは英米でやる人の方が多いという)。また特徴として2年生の終わりには、万葉旅行と言って、京都などに2泊3日で旅行に行くこともあるそうです。(参加率5割前後)。

 

民族考古学

名前の通り、考古学や民族を研究する専攻です。外に出てのフィールドワークや実地調査、実験などのカリキュラムが組まれており、その点文学部の中でも、隠れ人気専攻とも言われます。資料との対話の中で新らしい発見を導き出すというものなので、授業の中に対話スキルを意識した授業や、プレゼンスキルを学ぶ授業があります。

 

独文学、仏文学、中国文学

英米文学を除いて、外国語専攻は1学年15人前後の少人数となることが多いです。また4年の卒論研究においては間違いなく原典をあたる必要があるため、その専攻の言語を抑えることは不可欠となります。ただ少人数ということでアットホームな空気になるのは間違いなく、また何らかの意思を持ってきてる人がほとんどであるため、全体的にレベルは高いでしょう。また文学ではなく、批評や思想など多方面から学習することができます。少人数ながらもドイツ語専攻をはじめとして、研究陣はレベルが高いため、そうした先生の下少人数教育を受けることができるのは大きな魅力です。(仏文学専攻の卒業生には、芥川賞作家の荻野アンナ氏や遠藤周作氏、芥川賞直木賞両候補になった平田敬氏、フジテレビ社長の遠藤龍之介氏がおり、ドイツ文学も研究陣は日本屈指です)

 

まとめ

17専攻についてまとめてみましたが、どの専攻にきたからといってそれで人生が決まるわけではありません。自由に他専攻の授業を取ることもできますし、就職の良し悪しも専攻というよりかは本人次第です。ただ専攻によってカラーは異なっており、例えば人気の4専攻は幅広いタイプが在籍しているのに対し、比較的少人数の専攻では若干タイプが合うか合わないかは分かれる部分があるかもしれません。ですから、一年生は特論の授業やサークルなどを通して三田にいる先輩や先生にコンタクトを取ることが大事でしょう。

 

 

  • 自己紹介

Yutaro

慶應義塾大学文学部4年 /TOEIC960 / Python歴2年(独学)、PHP,Javascript歴5ヶ月(業務)/ 応用情報技術者 /(⬇︎ホームリンク)

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