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【映画・演劇を学ぶなら】世界の超名門『映画学校』11選

今回は、ハリウッドレポーター誌や各種英語版サイトを参考にした上で、世界でも高い評価を受けてる映画学校をまとめてみました。(出典は下記)

 

アメリカの映画学校

南カリフォルニア大学(御三家)

通称USC。安倍晋三が留学していたことでも知られますが、映画においては圧倒的な名門です。毎年卒業生が必ず一人はアカデミー賞にノミネートされるほど卒業生を輩出しており、20世紀フォックスなど各種映画会社が授業に全面協力しています。映画界においてこの大学の縦と横の繋がりは非常に強く、アメリカ映画界はここの卒業生が牛耳ってると言われるほどです。(NHK『ハリウッド白熱教室』の舞台でもある)

 

アメリカンフィルムインスティチュート(御三家)

学校というより非営利団体として様々なコースを提供しています。大統領令によって設立された権威ある機関ですが、様々なワークショップやトレーニングコースを提供しています。特徴として、学生は4本まで自主映画を制作することができ、アカデミー監督賞を受賞した監督に添削してもらえるなど非常に質の高い授業を提供しています。

 

ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アーツ(御三家)

ティッシュ芸術学部といえば、東海岸における随一の名門です。基本的に映画に関しては西海岸が気候的にも最適なのですが、このニューヨーク大学はNYの一等地にて映画から演劇、メディアまで幅広くプログラムを提供しています。大学としては長らくコロンビア大学の後塵を拝していましたが、近年は難易度的にもアイビーリーグという最難関大学郡と同じほど難しくなっています。

 

 

カリフォルニア芸術大学

一般的にはカルアーツ(CalArts)と呼ばれます。ウォルトディズニーが創設に関わったため、実写アニメーションやCGなどに強みを持っていると言われますが、ダンスなど幅広く芸術プログラムを提供してます。ジョン・ラセターやティムバートンをはじめとして、ピクサーやディズニーの最近の監督を見ても多くがこの大学の出身です。

 

カリフォルニア大学ロサンゼルス校

日本でもUCLAとして絶大なブランドを誇る大学です。ロケーション的にもハリウッドやビバリーヒルズに近く、また総合大学としては全米でも最大規模の大きさを誇ります。映画学を主専攻としつつ、他学部のプログラムを副専攻として学ぶこともでき、また公立であるため学費も抑えられおり、全米での人気も高いです。(州立のためアジア人とカリフォルニア在住民とでは入学難易度が大きく異なる)

 

テキサス大学オースティン校

日本だとあまり情報は手に入りませんが、ここも近年は映画学における名門として名を馳せ始めています。UCLAと同じく総合大学であるため、映画も批評からディレクションまで多角度から学ことができます。また学生運営の本格的なテレビメディアがあり、自主制作のドラマが現地で放映されているようです。

 

ジュリアード音楽院

ニューヨークにある音楽大学の名門です。映画コースは提供していませんが、演劇に関しては間違いなく世界最高峰のプログラムを提供しています。毎年成績下位1/3を退学させるというスパルタでも知られていますが、その制度は現在なくなったようで、芸術だけではない教養(リベラルアーツ)も本格的に学ぶことができます。

 

 

イエール大学演劇大学院(イヴィッド・ゲフィン演劇学校)

アイビーリーグの名門として、入学難易度は非常に高いです。演劇プログラムではジュリアード音楽院と並んで最高峰のプログラムを提供しています。基本的に演劇は大学院のみの募集となっていますが、一部学士号を取得してない学生にも授業を開放してるケースなどはあるようなので調べる必要があるでしょう。

 

中国の映画学校

北京電影学院

この学校も近年の発展が目覚ましく、ジェームズキャメロンなどアメリカの一流映画人を客員教授として招いています。中国語だけではなく英語でもプログラムを提供しており、アジア最大の映画センターとしての地位を確立しつつあります。費用もアメリカに比べると抑え目です。

 

カナダの映画学校

トロント映画学校

 

カナダ最高の映画学校として有名です。映画からテレビまで幅広くプログラムを提供していますが、実用的な知識をとりわけ重視しているとも言われます。(大学によって理論を重視するか実務を重視するかは分かれる)

 

イギリスの映画学校

National Film and Television school

By Simonjon (talk) (Uploads) - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=91127032

大学院生のみを対象とした学校ですが、イギリスのみならずヨーロッパにおいて最高の映画学校として捉えられています。近年はロケーションとしてアメリカ映画がイギリスで撮影を行う例は非常に多く(ロサンゼルス市長が懸念を示したほど)、映画を実地的に学ぶ機会が確保されています。

 

アメリカ留学する意義

以上、名門の映画学科を有する大学をまとめてみました。しかしながらアメリカ西海岸の大学では、ほとんどが映画コースを提供しており、特にUSサンディエゴやUCサンタバーバラなど公立の総合大学では日本では見られないほど映画関連の授業が充実しています。(以前、UCバークレーの方とお話しする機会がったのですが、バークレー映画学科は理論を重視するため入学に際して実技は求めないとのことでした。)

 

他方で、映画は強いけど演劇は弱い、もしくは演劇コースは提供するけど映画はやってないという学校もかなりあるため、事前に徹底したリサーチが必要になります。(日本語で得られる情報はほとんどないため英語で調べることを勧めます)。特に演劇はアイビーリーグなどいわゆる一般的な最難関大学が名門であることが多いようです。

 

またアメリカは実力主義でありながら、映画会社で働き始める、仕事をもらう上では、実は日本よりもコネがものを言う部分があります。そのためアメリカの映画学校を卒業する意味は十分にあるでしょう

 

 

日本から入学するには

ちなみに日本から映画留学をする際は、短期や一年の学士ではないプログラム、もしくは2年間コミュニティカレッジと呼ばれる短大に通い、そこから編入するケースが多いようです。(アメリカでは編入学が一般的)

 

ただ日本から留学するには、どのみち最終的にはTOEFLでも高い評価が求められ(iBT100が目安)、入試として課す芸術課題も競争倍率が高いことが多いです。また1年間の費用も400万円~800万円かかることを考えると、奨学金なしではかなり厳しい世界でしょう。しかしながら、日本政府や文化庁、そのほかの団体によって留学を支援する制度もあるので、調べてみるといいでしょう。

 

まとめ

日本から映画留学をするのは、アメリカ人が映画学を専攻するのと比べ段違いにハードルが高いです。実際、高校からそのままアメリカというケースは少なく、コミュニティカレッジを経由する場合でも実家が裕福なことが多いように見受けられます。そのためまずは日本の大学で芸術や映画をしっかり修め、大学院で留学に行く、もしくは教授等コネを作るなど日本で足掛かりを得るのが、金銭的にも一番ハードルが低いのではないかと思われます。

出典:
ベストカレッジ.com
work.chron.com
ceoworld.biz
ハリウッドレポーター誌

 

  • 自己紹介

Yutaro

慶應義塾大学文学部4年 /TOEIC960 / Python歴2年(独学)、PHP,Javascript歴5ヶ月(業務)/ 応用情報技術者 /(⬇︎ホームリンク)

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