お久しぶりです。ユータローです。かれこれ前回ブログを公開してから半年ほど経ちましたが、今回は先日初めて受験したTOEICで960点(リスニング満点)を取ることが出きたので英語学習の軌跡について綴っていこうかなと思います。今現在は、慶應義塾大学の英米文学専攻に所属しており、元から英語はそこそこ出来ました。おそらく勉強を開始した時点で700点は取れる力はあったように思います。今でこそ、英語は得意ですが実は海外経験が長かったということは全くなく、中一の頃には英検4級に落ちてるんですね。。

 

そこで今回はいかにしてノンネイティブである私が一発受験でTOEIC960点を取れたのかということ、そして英語の勉強をするにあたって自分が気づいたことについてお話ししていこうかと思います。

 

英語学習の動機

まず英語をやろうと思い立ったのが、今年の3月。コロナ自粛真っ只中ですね。そもそも自分が所属する英米文学専攻では卒論を英語で書かなければいけません。まあ実際はグーグル翻訳なりGramaryを使って日本語を機械翻訳しちゃう人も多いのですが、自分はせっかくだしこの機会に英語力を身に付けたいと思いました。

 

ただここで言っておきたいのはたとえTOEIC900点を超えたとしても、必ずしも英語が喋れるというわけではないということです。確かに900点を超えた人で読むこと聞くことに抵抗がある人はほとんどいないと思います。ただスピーキングに関しては900点を超えてからは殆ど相関関係はないと言ってよく、990点ホルダーで英語が喋れない人もいれば、ペラペラの帰国子女でも900点ということは普通に起こり得ます。もちろんこれはTOEICがリーディングとリスニングの試験であって、スピーキングやライティングといったアウトプットは求めていないことによるものですが、TOEIC特有の癖に起因する問題でもあります。

 

自分も960点を取得しましたが、まだペラペラという段階では到底ありません。ただリーディングやリスニングといったインプットの練習を積むことで、アウトプットに関しても見えてくるものは実際あります。少なくともTOEICの勉強をする中でスピーキングを伸ばすのにあと何をやればいいかはかなり具体的に見えるようにはなってきました。

 

 

大学3年になってから触れた本。(左に積んであるのが主にTOEIC用)

 

TOEICで求められる能力

 

TOEIC960を取得するにあたって、実はTOEIC以外にも英検1級やTOEFLの過去問に触れたりもしたのですが、やっぱりTOEICにはTOEIC特有の癖があります。おそらくこの資格試験の中でも一番、実際の英語力と乖離しているのがTOEICではないでしょうか。この乖離が一体なんなのかという点については後でまた解説しますが、この乖離を埋めるためにはやはりTOEICのテクニックなるものが必要となります。

 

まあテクニックといっても、決して小手先の技術のようなものではないので習得するにはそれなりに時間がかかります。このテクニックについては実際に問題を解いてみて、自分で感覚を掴んでくることが最も重要なんですけど、幾つか分かりやすく言語化できるものもあるのでここで紹介していきたいと思います。

 

まず1つ目がリテンションです。リテンションとは短期記憶という意味で、リスニングにおいてもリーディングにおいても重要なポイントとなります。名前の通り、聞いた英語や英文を一時的に覚えておく能力ですが、TOEICのような時間制限が非常に厳しい試験ではいちいち読んだ英文を見返す時間はありません。一度英文を読んだら、そのまま問題に移り、記憶を頼りに回答していくくらいのスピードが必要になってきます。確かに多読・多聴でこの部分は鍛えられるものですが、意識的に頭に留めておくことを習慣化していれば効率よくこの力を伸ばすことができます。特にリスニングは一回しか流れませんので、一度聞いた英文は少なくともその後20秒間くらいは頭の中で再現できるくらいにはリテンションを鍛えておくと相当有利になると思います。

 

 

そして2つ目が細部まで読むということです。TOEICの問題ははっきりいって素直ではありません。確かに物凄いロジカルに長文は展開してきますが、問題で必ずTOEICは引っ掛けようとしてきます。例えば、回答の根拠になるところが物凄い小さく書かれていたり、似ている固有名詞で紛らわそうとしてきたりなど、飛ばし読みでは絶対に間違えてしまうような問いの聞き方をしてきます。確かに時間内に解き終わらすためにはスキミング(飛ばし読み)も有効ですが、確実に点を取りに行くなら一文一文しっかり読んでいった方が効率はいいと思います。

 

 

最後は忍耐力です。TOEICは2時間にも渡るかなり長時間のテストです。リスニングとリーディングの間には休憩がありませんから、休むことなく解き続けなければいけません。特に後半に行われるリーディングはスピードが求められますから、普段から速読は意識しておいた方がいいです。実際私自身、今回のTOEICでの唯一の失敗点は過去問演習において一度もぶっ通しで解いたことがなかったということでした。いつもはリスニングが解き終わって答え合わせをして、それからリーディングをやっていたのですが、答え合わせの時間が実質休憩時間になっていたんですね。いざ本番では、リスニングを終えリーディングをやろうとした時に極度の疲労が襲ってきました。その瞬間「しまった」と激しく後悔したのを覚えてます。リスニングでヘトヘトになった後、そこからさらに長文を延々と読ませられるという経験は普段から家で練習しておくべきでした。結果として私は、試験中に3分間目を瞑って休憩した上で再び試験に臨むことにしましたが、大きなタイムロスになってしまったことは否めません。

 

スランプにどう対応するか

スランプは勉強でもスポーツでも何か1つのことをやり続けていれば必ずぶち当たることになる障壁です。私自身、受験含めて幾度となくスランプに悩まされてきました。まず私が今回TOEICを受験するにあたって気をつけたことは「燃え尽きの回避」と「やりすぎない」ということでした。今回は勉強を始めてからTOEIC受験までおよそ6ヶ月ありましたから、割と余裕を持って勉強することができました。そこで時間をかけて綿密な計画を立て、それに沿ってかなり忠実に勉強計画を遂行していくことにしました。どんなにやりたいと思っても、やりすぎてはいけません。逆にやりたくないからといって計画遂行を怠ることはあってはならないことでした。毎日やることを決め、それを忠実に実行し、それが終わったらあとは他のことをやる。「やる気」ではなく「習慣」で自分を縛りつけることで、モチベに関係なく毎日安定的に生産性を維持し続けられたことが今回の点数に結びついたのではないかと思ってます。

 

 

それでも出来ていたことが急に出来なくなったり、聴けてた英語が突如として聴けなくなってしまうことはありました。そういう時は計画を一度練り直す期間と割り切って、一日二日と英語から距離を置くことにしてました。もちろん計画を着実に遂行することが第一義にくるので言い訳にならないよう、せいぜい1ヶ月に一度くらいしか休みませんでしたが、その間は思い切りゲームをして遊んだり、TOEICを取得した後の姿を想像してみたりすることでストレスを発散しました。実際TOEICの試験直前の週に過去出来ていたリスニングの問題が急に聴けなくなり、かなり焦ったこともありましたが、その時もちゃんと二日間は休養を取って気持ちを切り替えました。

 

もちろんスランプの原因は人それぞれですし、単に距離を置いたからといって解決できるものではないかもしれません。しかしながら調子が悪いなと思った時はこうして思い切って勉強から距離を置いて遊ぶことも重要なことだと思います。一歩引いた距離から今までやってきたことを俯瞰するということは自信にも繋がりますし、逆にここで諦めたら今までやってきたことが無に帰してしまうという一種の強迫観念に駆られることになるので、その後の勉強のモチベーションにも大きく繋がっていきます。

 

 

ただこれまで着実に積み上げてきたことはそう簡単に無に帰してしまうものではありません。特にTOEICは合否という二元論的な判断をされるのではなく、10-990というスケールの中で評価されるわけですから、自分がこれまでやってきたことに全幅の信頼を置いて「自分ならできるはずだ」と言い聞かせることはとても大切なことなのではないでしょうか。

 

 

 

ここからは具体的に自分が960点を取得する上で使った参考書を紹介していきます。

 

単語

まず最初に手を出したのは、単語集。単語というのはいってみれば覚えるだけなので、一番簡単に成績が伸びます。1つでも多く覚えればそれだけ単語力というのは素直に伸びるわけで、成長曲線はまっすぐ右斜め上に伸びます。やる気が失せるといったことはあるかもしれませんが、基本的にはスランプもないわけで挫折することはないはずです。どんなに気持ちが乗らないときでも単語は毎日やり続けました。ここでポイントなのはTOEICならTOEIC用の参考書、英検なら英検用の参考書を使うべきだということです。TOEICはビジネス英語、英検は学術的というように資格試験の目的が根本的に違うので、単語のばらつきが非常に大きいです。英検一級、英検準一級、TOEIC、TOEFL。それぞれびっくりするくらい単語が被ってないです。はっきりいって単語に関しては「できるできない」の話ではなく、「やるかやらないか」の違いなのであまり言うことはないのですが、ここでは具体的に自分が使った参考書を紹介していきます。

 

 

金のセンテンス・フレーズ

これはTEX加藤先生という何回もTOEICで満点を取得している方が書かれている本で、おそらくTOEICの単語集では最も人気があるのではないでしょうか。確かにTOEICを解いてる上でこの単語集に載ってない単語も出てくることはありますが、大抵の場合そんな単語は問題には関わってこなかったり、読み飛ばしても大丈夫なところにあるので、この本だけで十分900以上を狙う事ができると思います。

 

 

解体英熟語

 

 

こちらはZ会が出しているもので、熟語のみを掲載した単語帳です。TOEICには直接熟語を問う問題が出てくることはありませんが、part5の文法問題などでは熟語を知らないと解けない問題も時折出てきます。part5はただでさえ安定して満点を取る事が難しいパートなので、確実に点を稼ぎたいという方は熟語もしっかり抑えておくことをお勧めします。

 

 

文法

 

文法問題が問われるのはパート5の30問だけで、おそらく勉強しなくてもセンターレベルの力で7割くらいは取れるんじゃないかなと思います。ただ文法を的確に理解するというのは長文読解においても非常に重要になる力で、やっておいて損はないと思います。文法をちゃんとやったら長文読解の点が伸びたなんてこともざらにあると思います。ちなみに文法問題は満点を狙う上でも一番の鬼門で、どんなに英語ができても1問くらいはうっかり落としちゃいます。正直言って、リーディングリスニングは出来るようになっちゃえば間違えようがないのですが、文法ばっかりは満点を安定的に取るのが厳しいです。因みに自分もTOEICは満点狙いだったのですが、このパートばっかりは間違えてもしょうがないと開き直ってました。(おそらくパート5が満点を逃した原因だと思ってます。)

 

まず『Next Stage』と『Vintage』。これは大学受験の時センター対策に使った文法書です。とりわけ勧めませんが、文法を忘れているならまずこちらの参考書をやってもいいかもしれません。自分はたまたま家にあったので両方ともやりましたが、中身はほとんど同じです。

 

 

でる1000問

 

おそらくTOEICの文法対策する上ではこの本からで十分でしょう。この『でる1000問』は金のセンテンスを書いたTex加藤さんの本で、これまでに触れたTOEIC文法書の中で最も良かったです。30問のために1000問やるわけですから、はっきりいってこの本だけでパート5対策は十分だと思います。試験直前は大体1日で一周回せるくらいに問題を暗記しました。(それでも解けない問題が出てくるんですけどね。。。)

 

ここから先ははっきりいってやらなくても大丈夫です。というか下手に手を出すと逆に混乱するので文法によっぽど自信がある人のみ手を出してください。

 

 

900点特急シリーズ

 

こちらはパート5、6の対策用の文法書で、大体30問に1問出るか出ないくらいの難問だけが集められた最高難度の本です。両者ともに自分は何回か繰り返しましたが、注意してほしいのは、この本に慣れてしまうことで「簡単な問題であればあるほど裏があるのではないか」と疑ってしまう変な癖がついてしまうことです。そんな問題は実際にはあんまり出ないので、満点を狙う上でも「出る1000問」くらいでとどめておくのが無難かもしれません。

 

 

 

ヘミングウェイで学ぶ英文法

 

 

こちらはTOEIC参考書というわけではないのですが、非常に勉強になった本です。ベストセラーになっているのでどこの書店に行っても置いてあると思います。文法なんてやってて何の役に立つのと思われる方には絶対的に勧めます。英語で本を読んだり、論文を読んだりしていると、単語も文法も分かるのに、なぜか意図が読み取れないみたいな文に出会うことってよくあると思うんですよ。この本はそうした普通の英文法書には乗ってないような生きた英文法を学ぶ本で、ヘミングウェイの短編小説を通して原書で小説を読む楽しさということを教えてくれます。副詞ってどこでも置けるんですが、どこでも置けるからこそその作家のセンスが出るんですよね。その他、can’t とwon’tの微妙な違いだったり、willとgoing toの使い分けによって夫婦のすれ違いを巧みに表現するなど、日本語にはない英語ならではの文章表現を学ぶことができます。高校3年生でも読めると書かれてますけど、この本を読んでからTOEICの文法書を見てみるとだいぶ簡単に感じたんで、これら文法学習の延長線上にあると考えてよいのではないでしょうか。文法は安定的に満点が取れないからこそ、色々な角度から見つめ直してみることもスコアアップに繋がるかもしれません。

 

 

 

以上が文法書です。いろいろ説明しましたが、ポイントなのはたかが文法だということです。間違うところは間違うし、点数もそこまで大きなウエイトを占めているわけではないので、ある程度割り切ってもらって大丈夫だと思います。

 

 

リスニング 

 

リスニングはリーディングに先駆けて行われるので、ここで安定的に満点を取れるようになることが、リーディングを解く際の精神的な安定にも繋がると考え最初からかなり力を入れました。正直言ってリスニングはリーディングに比べるとはるかに簡単に点が伸びやすいです。確かに単語と違ってスランプはありましたが、毎日耳に負荷をかけてさえいれば素直に伸びます。もともと海外ドラマが好きだったので、満点を取れると確信してからは基本的にはフレンズ(コメディドラマ)を見るだけで、参考書もそれほど使いませんでした。

 

 

TOEICテスト全方位990点

 

まず最初に手を出したのはTOEIC全方位990点です。「最初からこれっ!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、せいぜい本番の難易度✖️1.25倍くらいでそこまで難しいものではありません。センターや大学受験でリスニングを勉強した経験のある方はこちらから手を出してもらって問題ないんじゃないでしょうか。(読み上げるスピードが速いと言うよりは、問題数が多い感じ)。はっきりいってこの一冊でリスニング満点は狙えると思います。

 

だいたいこの本を毎日、全て解き通すことを日課にしてから、およそ1ヶ月後くらいには聞けない英語はないというレベルにまで上がりました(大体一周2時間くらいだった気がします)。この本をやり終わった後、海外ドラマやトークショーをYouTubeで聞きましたが、ほとんど聞けます。オージーイングリッシュクイーンズイングリッシュの些細なアクセントの違いなどもわかるようになりました。最初の一冊ですが、これで英語学習におけるリスニングの最終到達地点だと思っていいと思います。あとはTEDを見たり、海外ドラマを見たりしてるうちに自然と伸びてくるはずです。

 

あとリスニングにおいて重要なのは音ではなく意味で聞くということです。スペリング通りには決して発音されてないし、全体のコンテクストを見てみて初めて再帰的に意味が決定されることもあるので、『何と発音してるのか』ではなく『何を言っているのか』ということに主眼を置いてみて下さい。そしてそのコンテクストの流れを掴むためには先ほど話したリテンション(短期記憶)に加えて根底には膨大なリーディング量に裏打ちされた正確な読解力が求められます。リーディングがリーディングの勉強だけで完結することはないし、リスニングもリスニングの勉強で完結することはないと思うので、バランスよく色んな角度で攻めて総合的な英語のセンスを磨くことが最終的には重要なんだと思います。

 

ちなみに実際の試験ではリスニングの音声がものすごい反響します。少なくとも普段からイヤホンで対策しているようだと、本番で面食らってしまうでしょう。自分もその事実をネットで知って以降、部屋の端っこにスピーカーを置いたり、二階にスピーカーを置いて問題は一階で解くなどして、音の反響になれるようにしました。

 

長文読解

 

TOEICを受ける上で一番の難関が何と言っても長文読解でしょう。リーディング100問のうちおよそ70問が長文読解に当たります。長文読解は本当に解いて解いて解きまくるしか攻略法はないと思いますが、実際TOEIC模試を解いているとTOEICを作成しているETSが受験生に何を求めているのかが何となく分かるようになります。このTOEIC側が求めるもの、それこそがTOEICにおいて癖として現れてくるものであり、実際の英語力との乖離が指摘される原因の1つともなるわけです。

 

中々ここについては言語化するのが難しい部分ではありますが、やはり根底にあるのは国語力ではないでしょうか。単に英語が読めるのではなく、英文で書かれていることを要約し、筆者が何を言いたいのかを適切に掴む力。ネイティブでも満点が取れない原因はここにあると思います。実際この癖を克服するにはTOEICの過去問を何回も解くことでしか対策のしようがありません。TOEICの実施団体であるETS始め、たくさんの模試が出版されているので、この癖については1つでも多くの問題を解くことで対処していきましょう。

 

 

公式問題集

はっきりいって一番効率がいいのは公式問題集です。これは具体的には過去問ではないのですが、TOEICを運営しているETSが本番とほぼ同じ模試を作ってくれています。1-6までシリーズが出版されており、それぞれ一冊に2回分ずつ試験が掲載されています。123456と数字が大きくなつにつれ段々と難易度は上がっていくようで、私が実際に受けた本番の試験は最新の5と6に近い気がしました。ETSも受験者が公式問題集を解いてくることを想定して本番の問題も作っているはずなので、傾向を掴むためにも最新の公式問題集を解くことをお勧めします。

 

 

新精選リーディング模試

こちらも公式問題集と並んでよく使われているリーディング問題集です。本番よりやや難しめに作られているので高負荷トレーニングとしてもいいでしょうし、何と言っても問題の質が優れています。公式問題集をそのまま難しくした感じで、TOEIC特有の癖もうまく再現されてます。これ以降にもいくつか参考書を紹介しますが、本当に本番らしい問題を解くことができるのは(公式問題集を除いて)この新精選模試だけだと思います。

 

 

 

でる模試リーディング700問

 

こちらはハッカーズ研究所という韓国の出版社が作っている参考書で、900点以上を狙う人が高難易度の模試を大量に消費するための本です。(解説一切なし、解答のみ)。問題の質は粗く、実際には出ないような問題も出題されますが、英語が間違っているわけではないので、多読にはちょうど良いです(因みにこの模試のPart5は余りにも難易度が高いのでやる必要は一切ないです)。7回分の問題が乗って2000 円。コストパフォーマンスは最強です。自分はリーディング編とリスニング編の両方を購入しました。

 

 

 

読解特急シリーズ

こちらは文法でも紹介した特急シリーズの読解編です。自分はビジネス文書読解特急上級編の3冊をやりました。TOEICの参考書は概して大きいですが、この本は非常にコンパクトなので電車の中でも気軽に勉強することが出来ます。多読教材の1つとしていいかもしれません。

 

 

Beyond990シリーズ

 

この本は私が手を出した問題集の中で最も高難度の長文対策書です。Beyond990と題名に書かれているように、本書の意図はあえてTOEIC満点の先を見据えることで安定的にリーディングで満点を取れるようにするものです。本書に掲載されている問題もハッキリ言ってTOEICを逸脱しているようなレベルなのですが、この問題が解けるようになれば確かにリーディング満点は取れるようになるかもしれません。なぜネイティブスピーカーでも満点が取れないというアプローチから始まり、どのようにTOEIC特有の癖に対応していくかに切り込んでいきます。

 

 

他にやっててよかった教材

A very short introduction

OxfordPressが出版している A very short introduction シリーズです。こちらはイギリスの教材ですが、世界中でも話題の入門書シリーズで(日本でいう岩波新書みたいな)、自分はAmerican HistoryAmerican LiteratureThe English Languageの3つを読みました。もともと英米文学専攻の教科書で指定されており、昨年まで都内の本屋では池袋のジュンク堂でしか販売していなかったため、だいぶ購入するのに手間取った記憶がありましたが、今年になって地元の本屋でも見かけるようになりました。全部で630タイトル以上あり、ポスト構造主義、国文学、ゼロの概念など面白そうなテーマがたくさん提供されています。値段は1000円ちょっとです。

 

 

 

DMM英会話

 

こちらは毎日やっていたわけではありませんが、やる気が出ない時なんかにおよそ30分間、外国人と英語で会話してました。DMM指定の教材もあるみたいですが、自分は毎回フリートークを指定し、講師には文法など自分でも気づけるような所はスルーしてもらって、発音矯正だけを特に注意してもらうようにお願いしました。

 

実はネイティブスピーカーと非ネイティブスピーカーで料金が違うのですが、非ネイティブでもほとんど問題ありません。特にヨーロッパ人なんかはネイティブと見分けがつかないくらいに上手いですね。日本時間の深夜帯だと評判の高いヨーロッパ人でも結構空きがあります。

 

 

フレンズ(海外ドラマ)

 

 

ちょっと古い海外ドラマですが、当時は社会現象を巻き起こした大ヒットドラマです。名前くらいは聞いたことある人も多いんじゃないでしょうか。実際にイギリスやアメリカにおけるスラング使用の変化を促したとも言われるほど当時は大流行し、オンライン英会話でもフレンズの話を振れば大体は講師も喜んで反応してくれます。

 

TOEICの試験までに全シーズンを2周したのですが、1回目は英語音声(英語字幕あり)、2回目は英語音声のみ(字幕なし)で見ました。実際、韓国のBTSだったり東進の安河内先生をはじめ、フレンズで英語を勉強した非母語話者も多いです。巷ではリスニング教材の入門編のように言われることがありますが、決して簡単な部類ではありません。この会話が7割程度聞ければTOEICのリスニングは満点取れます。シーズン1後半くらいから面白くなってきます。

 

ただ近々、Netflixでの配信を終了するとも言われているので要注意です。(HBOで見れるようになるらしい)

 

 

実際に受けてみて

これだけの量をこなしたので、自分で言うのも何ですがかなり満を辞しての受験でした。一応満点を狙ってはいたのですが、文法と長文のケアレスミスくらいはしょうがないと割り切っていたので、少なくとも950-990の間には収まればいいかなくらいの気持ちでした。試験会場は中学校の教室で、一番前の席だったこともありリスニングも聴きやすいかと思ったのですが、音が想像以上に反響して普段の8割くらいしか聞き取れませんでした。全体を通した時間配分も、いつも練習の時は20分以上時間が余っていたのですが本番では10分程度しか余りませんでした。

 

 

結果を受けて

 

とりあえず結果としては960点、リスニングも満点だったので実力は出し切ったのだろうなあと思います。リーディングに関しては30点、つまり5問程度落としたことになりますが、これも運ゲーである文法問題を考えれば実力相応だったのかなあと思います。正直テストを解き終わった瞬間は満点いけるんじゃないかと期待していたので、結果を見たとき多少はがっかりしたのですが、まあ振り返ってみればノンネイティブながら自分でもよく頑張ったと思います。

 

英語は一度使えるようになれば、それをツールとして何かをできるわけで、意識していれば簡単には力は落ちません。現にTOEIC終わってから英語の勉強はしていませんが、洋書を読んだり英語でYouTubeを見たりするようになったので、むしろ今も英語力は伸びているような気はします。せっかくだしTOEIC990を狙いに行ってもいいのですが、ここから先は本当に泥沼の運ゲーにもなりそうなので1月の英検一級の結果を見て決めます。その辺りにブログをまた更新するかもしれません。では!